ビジネスマンが心がけたいマナーはさまざまですが、取引先とのコミュニケーションを深めるうえで大切なのが、「聞き方」です。相手との会話は、話し方だけでなく、いかに聞き上手になるかも重要。今回は、ビジネスマンがぜひとも押さえておきたい聞き方の基本について解説します。

話を聞くときのポイント

聞き方とは、単に耳を澄まして聞くことではありません。その時の表情やしぐさ、ジェスチャーなども大切になってきます。「あなたの話を、真剣に聞いて理解しようとしています」という気持ちを伝える様な工夫が大切です。

合いの手を入れる

相手の話をただ「うんうん」と聞いているだけでは、何だか無理矢理聞いている様な印象を与えます。興味を持って聞いていることを伝えるためには、合いの手を入れたり、気になる点や疑問点があれば、こちらから積極的に質問したりする姿勢も大事です。そうすると、話す方も話しがいを感じてくれるでしょう。

表情をつける

つい緊張してしまって顔がこわばったり、無表情になったりしていませんか？オーバーリアクションを取る必要はありませんが、要所要所で表情に変化をつける様にすれば、話す側も好感を持ってくれます。口角を上げたり、目を見開いたりするだけで豊かな表情となり、きちんと話を聞いている意志表示にもなるでしょう。

取引先から質問を受けるときの姿勢

ビジネスの場で、お客様や取引先から質問を受ける場合もあるでしょう。お互いがどんな立場であれ、質問する側は、それを受ける側に対して、心理的にどうしても弱くなってしまうものです。そんな感情の機微を察しつつ、回答する姿勢が望まれます。

質問の内容がどんなに簡単なものであっても、それに共感を持ち、なおかつ質問してくれたことに対する感謝の気持ちを持つ様心がけて下さい。あなたにとっては常識的なことでも、相手はそれが分からずに困っているのです。一緒に悩みや問題を解決する様な態度で接することができれば、信頼度もぐっと上がるのではないでしょうか。

ビジネスマンが気をつけたい聞き方のポイントについて説明しました。話や質問の内容がどうであれ、相手の立場を尊重することを決して忘れない様にして下さい。