「話し上手は聞き上手」という格言がある様に、コミュニケーションはむしろ相手の話をよく聞くことに重きが置かれます。耳を澄ませてよく聞くことも大切ですが、「ちゃんと聞いていますよ」と相手に態度で示す重要さも忘れてはいけません。そのためには、聞き上手になるためのあいづちの方法をマスターしましょう。

聞き上手はあいづち上手

こちらの熱心な話に対しても、相手が無表情でただ黙って聞いているだけだったら、「ちゃんと聞いてくれているのかな」と思ってしまいます。「あなたの話を真面目に聞いていますよ」というサインを送るためにも、態度できちんと示すことは大切です。

そのために上手く使いたいあいづちですが、まず、話を聞く時は顔と体を相手に向け、目線は同じ高さに合わせます。機械的にあいづちを打っても不自然になるだけですので、話の内容に合わせて打つことがポイントです。

あいづちは、コミュニケーションの確認作業でもあります。要所をつかんできちんと聞いてくれていることに、話し手も安心感を持って言葉をつなげられます。

あいづちをうつ人

いろいろあるあいづちのポイント

あいづちには種類があり、それに応じて適切なフレーズを使うのも大切なポイントです。

肯定のあいづち

相手の話に共感を示すあいづちです。「そうですね」「なるほど」「もっともです」「私もそう思っていました」など、積極的な理解を示したい時に使います。

驚きのあいづち

意外性や、知らなかった情報を聞いた時、「本当ですか」「そうなんですか」「そんなことがあるんですか」など、驚きの表情も加えると話し手も楽しくなります。また「それで、その後どうなったんですか」など、さらに話を盛り上げる方向へ持っていくきっかけにもなります。

否定のあいづち

相手が誤解しているのではと思い、「とんでもない」「滅相もございません」「いえいえそんなことは」などとやんわりと否定したい時に使うあいづち。また、必要以上に相手が謙遜している時に、「いえ、そんなことはありませんよ、私からすれば随分立派です」と返せば、否定というよりむしろ相手を立てるうれしいあいづちになるでしょう。

あいづちは、私たちの日常会話で何気なく使っていることでしょう。これらのテクニックはやり過ぎると不自然に映って逆にちゃんと聞いていない印象を持たせますので、メリハリをつけて使う様にしましょう。