行政書士試験を受験しようと考えている方の中には、どのくらい難しいのか気になっているという方も多いのではないでしょうか。行政書士試験の難易度や簡単な概要など、行政書士試験に関することをご紹介していきます。実際、書かれている内容がすべてではありませんので、しっかりと確認してデータの収集を確認するようにこころがけて下さい。
行政書士ってどんな資格?
まず行政書士はどんな資格なのかというと、法律に関する書類を取り扱っている専門家であることを証明する資格になります。官公署へ提出する書類を作成したり、作成に関する相談業務を行ったりするのが主な仕事です。
扱っている書類の中には雇用契約書や賃貸契約書など身近な書類も多く、生活に密着した法律サービスの提供を行っていることから、街の法律家といった呼び方をされることもあります。
行政書士が主人公のドラマが人気になったこともあって、注目されている資格の一つとなっています。ただし、行政書士は行政書士法に基づいた国家資格者となるため、難関と言われている行政書士試験に合格する必要があります。
行政書士試験はどのくらい難しい?
「短時間の勉強でも合格できるなど、行政書士試験はそれほど難しくない」というフレーズをよく耳にしますが、決してそんなことありません。法律に関する書類を取り扱う専門家の資格なのですから、行政書士試験が簡単ということはありません。
憲法や行政法、商法、民法など様々な法律に精通し、1万を超える届出書類や許認可を扱うことになる、法律のエキスパートとも言える行政書士を選抜する国家試験なので、当然と言えば当然です。ただし、司法書士試験などとは違って、これまで法律について全く学んでこなかった方でも一発合格を狙うことができる難易度であることも事実です。
難しそうだからと言って諦める必要は無い
確かに行政書士試験は簡単な試験ではありませんが、だからと言って諦める必要はありません。例えば、法律資格でもある別の試験「司法書士試験」などになると、年間で数万人も受験者がでるほど需要があるのに、書店などにある資格試験対策本はほぼ見かけることがありません。どうしてなのでしょうか。
それは司法書士試験の勉強は通信や通学で学ぶのが一般的で、テキストを使っての独学では合格するのも難しいからという側面があります。
対して、書店に向かえば行政書士の試験対策本などは沢山見かけることができ、市販されている問題集やテキストを使った独学でも、合格を狙える難易度であるといえるわけです。難しそうだからと言って諦めずに、まずはテキストなどを使って行政書士試験がどんなものなのか把握してみると良いでしょう。
行政書士試験ではどんな問題が出題されるのか?
行政書士試験では、法令科目の全46問のうち22問が行政法から出題されます。行政法は試験科目の中でも最も行政書士らしい内容となっており、半分近い問題が出題される分野になるため、合格後の実務も見据えてしっかりと勉強しておきましょう。
行政法に次いで出題数が多いのは民法で11問です。民法の条文数は1000を超えるため、全てを覚えることはまず不可能です。
テキストや過去の問題を参考に、ポイントを絞って学習するようにしましょう。
法令科目は他に憲法が6問、商法が5問、基礎法学が2問出題されます。また法令科目とは別に一般知識科目も存在し、こちらでは政治・経済・社会に関する問題が6~7問、情報通信・個人情報保護に関する問題が4~5問、文章理解に関する問題が3問、合計で14問が出題されます。付け焼き刃での対応が通用しないため、日頃から社会に関する情報を取り入れておく必要があります。
行政書士の試験は難しいですが、今まで法律に触れてこなかった方でも独学で合格できる難易度となっています。諦めずにまずは挑戦してみましょう。