高度で多様な現代のホームセキュリティ
住まいを守るホームセキュリティは、従来の方法だけでは不十分な部分もあります。より効果的な安全対策が求められる中で、新たな警備システムも開発されています。警備会社によるホームセキュリティのサービスは、確立されたシステムの代表例と言えます。そこで今回は、警備会社のシステムについて、ホームセキュリティの現状とともにご説明します。
ホームセキュリティの現状
ホームセキュリティとは、個人宅や会社の事務所など住宅の安全を守ることです。事故や犯罪に備えて防犯グッズを購入するなど、住居や住人を守るための準備なども含まれます。たとえば監視カメラや火災報知器を設置することは、空き巣や火事に備えたホームセキュリティのひとつです。さらに広い意味では、家の出入り口に鍵をつけることや、番犬を飼うことも含まれます。
しかし現状では、外出時に施錠しても窓ガラスが割られて侵入される事件なども発生しています。従来の安全対策だけでは、十分な防犯効果を期待できなくなっています。その一方でさまざまな通信システムが整備され、次々に新たな警備方法が開発されています。これらの状況が人々の防犯意識を刺激し、警備会社によるホームセキュリティ・サービスの需要も高くなっています。
警備会社のシステムについて
警備会社は、まず契約された方の住まいに防犯用のセンサーや火災報知器を設置します。普段はこれらの機器から送られる情報を見守り、異常を検知すると警備員が急行します。同時に、必要があれば警察や消防署にも連絡します。ですから、不法侵入されても一人住まいの女性が単独で立ち向かわなくて済みます。火災時に、気が動転して通報に手間取り避難が遅れるという危険も少なくなります。
ただし、警備会社は民間組織ですから、基本的に犯人逮捕や消火活動は専門外です。警備業法においても、事故や犯罪を未然に防ぐことが警備員の業務とされています。ホームセキュリティの場合、契約者のお住まいと身の安全を守ることが担当スタッフの業務になります。センサーが作動して、警備員が到着するまでに犯人が逃走したとしても、決して警備員や警備会社の落ち度ではありません。そのあたりの法的知識も持っておくことが大切です。