最初と最後の印象は大切に!

歓送迎会では、新入社員と転出者のあいさつが欠かせません。迎え入れ、あるいは送り出す側からの言葉も求められます。参加することになれば、いろいろな立場でスピーチを頼まれるかもしれません。そこで今回は、それぞれの立場におけるスピーチのマナーについてご説明します。

スピーチをする男性

歓迎会におけるスピーチマナー

歓迎会では、迎える側が先にあいさつをしてから、新たに着任する主役がスピーチします。迎える側は、歓迎と激励の気持ちを込めた言葉を、主役はこれまでの経歴などに触れながら今後の抱負を述べるのが基本です。

新入社員が配属された部署での歓迎会であれば、その職場でもっとも立場が上の人に、歓迎のあいさつをお願いしましょう。着任を祝い、新人を紹介して激励の言葉を贈るという流れが一般的です。

主役である新入社員は、まずマナーとして一席設けてもらったことにお礼を述べましょう。自己紹介して今後の抱負を語ったら、最後にこれからお世話になる参加者に向けて「よろしくお願いします」の言葉も忘れてはいけません。

送別会におけるスピーチマナー

送別会では、まず早い段階で送り出す人から言葉を贈り、終盤になってから転勤あるいは退職する主役があいさつします。

主役に言葉を贈る人は、職場において本人ともっとも身近だった人物、あるいは業務を引き継ぐ人物が適任です。上司から主役を紹介された後、感謝の気持ちと今後の活躍を願ってエールの言葉を贈ります。

主役の人はまず参加者にお礼を述べますが、転勤者なら続けて異動日や異動先を伝えると良いでしょう。それから職場での思い出などを振りかえり、最後に今後の抱負と改めて感謝の気持ちを伝え、話を締めくくります。

なお、歓送迎会がまとめて行われる場合、スピーチの順番は「新任者→転出者」が基本です。まず、新任者の上司から歓迎の言葉をもらい、新任者があいさつします。続いて転出者の上司や関係者が別れの言葉を贈り、最後に転出者が語るという流れです。いずれも長すぎると時間が足りなくなるので、手短に済ませることをおすすめします。