大事なお客様に対する言葉使いや、営業や商談の中で飛び交うビジネス用語をもし誤って用いてしまうと恥ずかしいものです。個人として恥ずかしいだけでなく、会社の信頼にも関わってくるかもしれません。そこで今回は、ビジネスの現場で間違いやすい言葉や、今更聞けないあの用語について解説します。
「定性的」と「定量的」の違いについて
「定量的にはこんな感じ」「この場合は定性的に考えて…」ビジネスシーンでよく出てくる用語です。「定量的」とは、数量やデータなどの裏付け、「定性的」とは、その数値の背景にある論理や事情、状況まで含めた質的意味をも表します。
「定量的」が使われるケース
「定量的」が使われるケースは、具体的な数値を示して相手に伝える工夫や努力が必要な場面。プレゼンや契約成立を見据えた商談など、分かりやすくダイレクトに伝えることで、相手の心を響かせる効果があります。
「定性的」が使われるケース
「定性的」は、なぜその数値が現れるのか、また今後どの部分を解決すれば改善が見込まれるのか、問題の洗い出しや具体的な対策が求められるときに使われます。数字そのものではなく、そこに含まれる意味を掴むことで、状況分析や問題解決を図るわけです。
似た様な語感を持つ言葉なので、取り違えて使用してしまいやすいビジネス用語です。響きは似ていてもニュアンスの異なる用語ですので、その意味をしっかり把握することが大切です。
使ったらダメ!間違いやすいビジネス敬語
日本語の中でもとくに難しいのが、敬語。普段何気なく使用している言葉でも、実は間違って用いているケースがよくあります。プライベートでの間違いは笑って済まされるかもしれませんが、これがビジネスの場になると、本人としても会社としても大きな損失になりかねませんので注意が必要です。
例えば、「ご一緒します」という表現は、対等な間柄で使用されるものです。これを上司や取引先の担当者に使ってはいけません。正しくは、「お供させていただきます」です。
その他、「いつもお世話様です」→「いつもお世話になっております」「参考になりました」→「勉強になりました」と使います。自然に使って何の違和感もない言葉でも、相手の立場次第では使用NGになりますので、ビジネス敬語はしっかりマスターする様にして下さい。